侍クラブ・入門プロジェクト

keiko

 侍クラブの短期間の体験プログラムの内容になります。
 抜刀から、刀を上段に構えて、振り下ろすところまでを行います。
 この単純な動きの中に含まれる日本独自の所作について解説し
 実際に動いて頂きます。(誰でも出来ます)
 日常の生活では味わうことの出来ない和のテイストを体験してください。
 普段の立ち居振る舞いの基礎にもなりますから、是非トライしてみて下さい。

 正味2時間、着替え等を考えて前後合わせて3時間ぐらいを想定しています。
 2回ワンセットで考えていますが、それもご相談下さい。
 時間や状況に合わせるため、すべての内容を出来ない場合もあります。
 ここに書いたことは、時間いっぱいいっぱいの内容になっています。

 正座をしますので、場所は和室が良いです。
 刀を振り回したり、大きく動いたりもしないので畳を痛めることはありません。

 帯と袴をして頂きたいのですが、人数によっては貸し出せます。(応相談)
 プロの着付け師もスタッフにいますので、引き締まった気持ちで臨めます。
 足袋をはいて頂けると分かりやすいです。手拭いもあればお持ち下さい。

侍クラブ体験 その1

 礼に始まり礼に終わるという言葉がありますようにまずは礼をします。

 *正座と礼-01

 礼は、誰にするのか?誰でもありません、あえて言うならば、
 みんなで共有される場(この場合稽古場)という空間に対して、行われます。
 体験して頂ければ、その空気感は解っていただけると思います。
 (主語の喪失・コラムより)
 そしてこの空気感が保たれれば、稽古場は道場へと変化をしていきます。

 次に刀を持つ時に柄を握るわけですが、この握るという動きを稽古します。
 侍クラブでは、柄を持つ時に手を離さないで持つようにしています。
 剣道をはじめ、古武道などでもほとんど場合、柄を持つ時、手を間隔を空けて持っています。
 侍クラブでは、試行錯誤しながらですが、手を離さない方が、
 身のこなしが綺麗になると判断してこうした持ち方をしています。

 *柄を握る-02

 持ち方一つで、身体の使い方が変わってくることが分かると思います。
 では、ちょっとゲームをしてみましょう。(場所・人数等で、なくてもよい)

 *剣先当てゲーム-g01

 柄の握りを変えたのは、所作の基本として、身体の中心から動くということ、
 筋肉を使った動きを避けることがあげられますが、それを実行するのに適しているからです。
 私たちは、日常生活の中で、こうした所作的動きを忘れてしまっているようです。
 どうして、筋肉の動きがだめで、骨で動くのか?と疑問にもたれると思います。
 それは、やっていくうちにどちらが好きかという事になると思いますが、
 言えるのは、骨で動く場合は、コツ(骨)を身につけられるという事でしょう。
 それから、骨で動くと身体に起こる感覚を維持できるということです。
 もともと、武士は気配に敏感でした。この気配を察知するためにも骨で動くようです。
 では、どうやって骨で動くのか、お酒を飲む動作で試してみましょう。

 *杯で酒を飲む-03

 骨で動くということが少し感じがつかめたと思います。
 同じような考え方で、基本的な動作を確認しておきましょう。

 *握る。肘を曲げる、伸ばす-04

 これで、基本的な腕や手の動かし方ができましたので、抜刀をしてみましょう。

 *抜刀から青眼へ-05

 青眼の構えから、上段へ腕を振り上げるわけですが、この動きについて
 稽古していきます。
 先ほど、杯を飲む所作をしたときは、骨で動く事をやりましたが、
 青眼から上段への動きでは、同じようには動けません、
 かといって、意志と筋肉を使って動いたのでは、もちろんだめです。
 意志を使って手を上げると肩甲骨が一緒に動いてしまうと思います。
 できれば、この肩甲骨を動かさずに手を上げたいわけですが、
 その前に、力というものの観念が、現代と違いますので、その事についても
 触れながらやっていきましょう。

 まず手を上げる時、意志を使いたくないので、腕の中に生じる感覚を使います。
 この感覚ですが、はっきりしたものではなくて、ウニョウニョした感じのものです。

 *感覚の発生-06

 感覚を感じることができましたら、これを手をあげる所作につなげていきます。
 手を上げる動きが、なにかを突き破って進んでいく動きではなく
 失ったものを埋めていくような感覚で進んでいきます。
 雨水が低いところを伝わっていくようにして、意志を排除していきます。

 *失うものに沿う力-07

 意志を排除していきますと、自然と肩甲骨と腕の動きが別れてくると思います。
 これで、抜刀から青眼に構えてそこから上段への動きができました。
 ここから、斬りおろすわけですが、もちろん力尽くで腕を振り下ろしたら、
 立ち居振る舞いが綺麗になりません。
 全身を使うわけですが、その前に所作でいうところの力の概念が、少し違いますので
 普段、使っている筋肉の使い方ではない力の入れ方に挑戦してみましょう。
 これで第一日目のまとめにします。

 *力を抜きながら力を出す-08

 

侍クラブ体験 その2

 

 

 


Copyright(c) 2013 伝ふプロジェクト All Rights Reserved.