血みどろ映画『地獄でなぜ悪い』

2013-11-11

夢追舞メンバーの田口茜です。

私は着物も好きだけど、映画も好き!
学生時代は年間100本ペースでみていたことも。
名画作品などについてこちらで書いていきたいと思います~。

さてさて、今年のハロウィンは突然市民権を得たような盛り上がりでしたね。
10月末の渋谷は日に日に血のりコスプレの方が増えてカオスでした(笑)

私も血のりシールでこんなことに!(左側)

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派手な血しぶきと鮮やかすぎる色!!

ハロウィンで見かけた「楽しい」血のりは
今の テレビの放送コードでは描けなくなり映画の世界の特権なのです。

『仁義なき戦い』も汗臭い画面の中で、ヤクザの抗争を描いてましたね。

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背景に戦争の影も感じながら、派手な死に際の数々。
どばどばでてくる血のりのうそっぽい朱色がまたすごい。
帰り道はなんだか孤高のヤクザ気分で風を肩で切って歩いてしまうほど

帰り道に見た人の”気持ちが染まる”のがいい映画の基準かもしれません。

今年公開された『地獄でなぜ悪い』は
冒頭からそんな名作『仁義なき戦い』を意識したタイトルデザインにし、
内容もヤクザ闘争をからめたスプラッタ・コメディでした。

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今回の園子温監督は、「映画を楽しむ」姿勢が一貫してあふれてる!
役者もキレキレのテンションで、抜刀・惨殺・血の海!

あくまでフィクションの世界とわかる派手な画面でも、
そこで作り手の本気のノリがみえてきます。
クェンティン・タランティーノよろしく映画大好き少年が、あこがれの映画のカタを真似する
大人の本気のごっこ遊び、とでもいいましょうか。

見る側も血みどろ映画をみてきた思い出を、童心に帰って?!追体験してしまうのです。

あくまでオマージュ映画なので、映画体験を持っていると楽しめる前提ですが、
もちろんそのまま観ても、オーバーな描写につっこみながら楽しめる作品です!

本気であることの面白さが、エンターテインメントのカギだと思いました。

 

そんな難しいこと考えなくても、私もポップコーンをほおばりながら観てるんですけどね!!

 

 茜色の映画館

 

 

 


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