美しい日本語の響き
美しい日本語の響き 篠沢秀夫
ア
日本語のアは、舌の位置が中間。唇の力が入ってない
フランス語のアは、舌がちょっと前進下唇の内側に触れるくらいに、唇がちょっと後ろへ
英語は、ほとんどが舌がちょっと後ろへ、car
前方のアが出るのは二重母音だけhigh cow
イ
日本語のイも中間音で、唇に力が入ってない。緊張が少ないキモチイイ
フランス語のイは、唇の両端を強く後ろに引く。舌は自然と前進する
日本語の「イーだっ」にするとフランス語のイに近づく「狭いイ」
英語のには、唇の開きが狭くない広いイがある。唇がたてに開き、舌が後退する hip
ですから、ヘップに聞こえる。
ウ
日本語の中で美しい。俄然独特の音。欧州系のuとは、まるで違う
日本語のウは、唇に力が入らない。丸くならない。舌も呑気に歯茎の後ろにごろりとしている。
欧州のウは、唇が最も丸くなる、舌は逆に最も後退する母音
日本語に似たウもある。フランス語のムッシューのムのようにウに聞こえるが
英語のbird のようにアの一種に聞こえる
エ
日本語のエは、広くも狭くもない、唇に力を入れずに発音できる
舌も中間、下の歯茎のすぐ後ろあたりにいる
フランス語には日本語のイに聞こえるほど、唇が平ぺったくなって、狭いエがある
広いエ、唇がやや縦に開き、舌はやや後ろに引く。歯茎には触れない。
オ
唇の緊張は少ない中間音
フランス語は広いオと狭いオがある。英語では広いオが普通
日本語ではアオイのように母音が並ぶことがあるが、フランスでは母音の衝突は
避けるようにしている。
唇の緊張の強い言語では唇の構えの違う母音が並ぶと衝突感がある。
中間音の母音が並ぶ日本語では問題ない
アオイウミ
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