人は何故歌うのか
弓狩匡純氏の著書に「社歌」という本がある。迷曲珍曲が並ぶ名著
80年代後半、日英米政府は新古典派経済理論を全面的に取り入れ
役人根性が染みついた「社員」は、急に会社という組織を貫く価値
独占事業で得ていた潤沢な資金を持ち、赤字部門の切り離しで身軽
「浪漫鉄道」の歌詞の一部を紹介すると、一番の所謂サビの部分は
♪夢の列車がひた走る 街の目覚めにふれあうように
夢の列車がひた走る 人それぞれの願いをのせて
海に始まる山に始まる 終わりなき旅へ 浪漫鉄道
そして、二番になると、
♪♪夢の列車がひた走る 愛と神秘の平野を駆けて
夢の列車がひた走る 駅それぞれの幸せ乗せて
海に始まる山に始まる 終わりなき旅へ JR九州
この二番の歌詞はそのままコーダとして使われ、浪漫鉄道=JR九
非効率を改善し、無駄を省いて生産性を上げるドライな民営化に必
しかし、この労働歌に着目できたことは幸せなことだった。先日、
「おいしいカリブーを食べるために、どんどんエスキモーが移動し
私達が歌うようになったのは、そもそも生きるためだった。とする
今の職場には、声を合わせて、リズムを合わせるようなことがある
どんどんカリブーが捕れた時代は終わったことだけは確かな事だろ
既に歌を知っている人は、単に遊びだとか娯楽だとか、慰みだと片
労働歌、或いはこれに代わる何かを見つけて練習を始め、お互いに
※「エスキモー」は生肉を喰う人という差別的な意味が含まれるの