三人吉三郭初買
江戸時代の隅田川の河口では、白魚漁が盛んだったそうです。
そして、芝居好きな江戸っ子がよく口ずさんだという台詞
月も朧に白魚の、篝(かがり)もかすむ春の空・・・
江戸名所図会より
冷たい風もほろ酔ひに、心持ちよくうかうかと、浮かれ烏のただ一羽。
塒(ねぐら)へ帰る(けえ)川端で、竿の雫か濡れ手で泡。
思ひがけなく手に入る百両
ほんに今夜は節分(としこし)か。西の海より川の中。
落ちた夜鷹は厄落とし。豆沢山に一文の、銭と違った金包み。
こいつは春から、縁起がいいわへ
1860年 江戸市村座で初演 三人吉三郭初買 河竹黙阿弥
基本的には七五調ですすみ、最後は八八で締めています。
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