科学的根拠って、何?
昨年の暮れのニュースですが、大分県のカレンダーに六曜が載っているのが、
科学的根拠がなく、人権侵害だとして、カレンダーが回収されました。
まあ、当事者としてみたら、面倒なのでそういう処置に至ったと思われますが、
それをいうと神社仏閣は科学的根拠があるのかちょっと疑問が湧いてきます。まさか神社仏閣が差別を生み出す?ええ!そのことをそっと、大分県ではなくてローマ法王に言ってみたらなんていうかな?すみません。悪い冗談です。
話をもどします。
しかし、冷静に考えてみれば、神社仏閣は科学よりも先にあったわけで
あとから生まれた科学的根拠にとやかく言われる筋合いでは無いはずです。
ですから、僕が思うにこの場合危惧されるのは
この科学という化け物は、いったいどれだけ偉くなってしまったのかということです。
そもそも、科学とはこの自然界を解明しようとして生まれたと思うのですが
(一説には、商業主義が神からの脱却をこころみるために生まれた?)
いつのまにか科学で証明できないことは信用しないということに、
すっかり立場が逆転してしまいました。科学が信仰の対象になったかのようです。
よく超常現象とか心霊現象とかを特集した番組でありがちなのが
それらを信じている人たちに科学的に証明してみなさいと迫ったりする場面があります。
みなさんは、そうだそうだと思うかもしれませんが、これは論理的に間違いです。
だって、科学はそもそもそういうことを認めないところからスタートした理論ですから、
最初っから認めてないものを論理的に証明しろとは無理なわけです。
スタップ細胞だって作るところ見せろという、つまり見えないものは証明したことにならないという。
このような人たちに、見えない力を証明しようともそもそも信用するわけがありません。
究極、幽霊ができる瞬間を見せろと言ってくるのに違いありません。
ですから、本来は科学のロジックを疑うところから始めないと科学的でないわけです。
科学的根拠がないと考える科学的根拠がそもそもないわけです。(パラドクス)
例えば1+1=2です。
これに疑問を持つと、成績が下がるので、これを信じるところから数学がはじまります。
でも、これをひとたび人に置き換えたとき、たとえば男+女=?ですよね。
子供をつくれば2ではないし、殺人を犯せば-かもしれない。
えー?そんなこと考えてたら計算できない!
ですから、計算できるようにそのものがもっている要素を捨てるわけです。
この場合、時間、活動、変化。つまり死物として扱うことにより計算が成り立ちます。(このとき内緒で神も捨てたわけです:余談)
あーなるほど、これで安心して計算ができます。
でも、待って下さい。時間の流れ、活動、変化は、自然界では当たりまえのことですよね。
これらを捨てても、ほんとうに科学は自然を証明できるのでしょうか?
当然、超常現象とか心霊現象を証明することは不可能なのはわかりますね。
ある武術をする人が、ウエイトトレーニングを否定したところ
否定する根拠が曖昧だから嘘だとネットで騒いだりしています。
でもその武術家は経験で言っているわけで、科学的根拠に基づいて作られたウエイトトレーニングを論理的に否定するのは難しいでしょう。だって、それらは理論に基づいて作られたものだから。
このパラドックスわかるかな??笑
ニュートンもアインシュタインから見れば間違っているし
当のアインシュタインも自分の考えた相対性理論は間違っていると指摘しているわけですし、物理学者ファインマンの本の冒頭も「ここに書かれていることは全て間違いです」。という書き出しです。つまり、ほんとうに論理的に考えている人は、科学的思考の限界はちゃんと理解しているわけです。
まあ、そういうことは別に議論するつもりはありませんが、
科学のお陰で便利にはなったけど、なかなか豊かになれないのは
捨ててしまった要素が、けっこうリアルな人生では、重要なことだったりするからなのかなと、素人的に考えるわけです。
科学を信仰して、絶対的な神にするのも良いですけど、結局救われないしストレスがたまりそうです。
なぜ、こんなしょうもない事を書いてしまったかというと
日本文化には理屈はありますが、科学的根拠はありません。
むしろ科学的根拠がないからこそ文化になり得るのだと思います。
なにも考えないでマスコミが商業的な見地から科学、科学と騒ぎますが、
文化的な立場にたてば、非科学であることの方が美しいわけで。
人を寂しくするのも、豊かにするのも、科学的根拠の無い世界なんじゃないのかなと思ったわけです。
特に侍クラブでは、科学的根拠はまったくない自由なことをみんなで楽しんでいますので、現代科学好きなひとは、必ず来なくなります。笑
つまりは、そういったこと(伝ふプロジェクト全体的なこと)の言い訳がましいブログなのです。すみません。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。