マルセイユの決着(おとしまえ)

ledeuxiemesouffle

*マルセイユの決着(おとしまえ) Le Deuxieme Souffle フランス映画 2006年
監督・脚本:   Alain Corneau
原作:      Jose Giovani
出演:      Daniel Auteuil
         Monica Bellucci
         Michel Blanc
         Jacques Dutronc
         Eric Cantona

僕が出演した映画「畏れ慄いて」の監督アランコルノーが、予算40億で作った。
監督にとっての原点回帰の映画です。
42年前の「ギャング」という映画のリメイクです。
タイトルのdeuxieme souffleというのは、再生とかいう意味があるらしいです。主人公が刑務所から、脱獄してもうひとつの人生を歩み出す意味とか、いろいろ奥が深い感じのタイトルですね。それは、映画を見ればきっとわかると思います。
この映画の前の作品で日本に来たとき、まるで少年のようにこの映画についての
夢を語っていました。とくかく予算がかかるから、まだ出来るかどうか分からないが、
俳優陣もすごい人が出てくれそうだ、そうモミカベルッチさんも出る。
「えー、いいな日本人は出ないの?」
マルセイユのギャング映画に日本人は出てこないよ。笑
いまの映画は、CGとかで誤魔化してしまうことが多いと思いますが
たぶん昔ながらの手法で撮られています。
しぶいし、格好いいですね。セットも雰囲気があって秀逸ですね。
細かいこだわりが感じられる映画ですね。
ギャング映画ですから、人がいっぱい死んだりするわけですが、
こういう場合、殺しが良い事とか、悪い事とかそういう価値判断は、
しないで見るものなんでしょうね。コスタガヴラス監督が、
クッペという映画で、映画の中の殺しはメタファーですから、そう見て下さい。
なんて言ってましたが・・・、。(なのに、こんなに簡単に人を殺す人は信じられないと言った人がいましたが・・爆)
そうすることで、映画のテーマ性が逆に、
見事に浮かび上がってくる様な気がします。
決して古い映画ではないし、まさに時代にマッチした。
すばらしい映画だと思いました。
モニカ・ベルッチは最高にかっこよく綺麗でした。
彼女のインタビューから
最高の共演者、彼らは緊張するどころかインスピレーションを与えてくれるの、もっと頑張らなきゃって、思わせてくれるの。
ヨーロッパのすべての女優が出演したいと熱望しているアランコルノー監督
アラン監督と過ごす毎日は、まさに映画学校に通うような気持ちにさせられました。

彼女の髪の色もこだわりがあり、この時代のブロンドの毛染めが精度が悪く
髪の付け根が染まってない。それでもブロンドにこだわった時代だったと
これは、モニかさんのアイデアでこういう感じの髪型になっています。

 

Cinéma

 

 


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