ブラック・スワン
ブラック・スワン Black Swan アメリカ映画 ２００９年
監督： ダーレン・アロノフスキー Darren Aronofsky レスラー他
脚本： Darren Aronofsky & Mark Heyman
出演： ナタリー・ポートマン Natalie Portman
ヴァンサン・カッセル Vincent Cassel
ミラ・クニス Mila Kunis
アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞
この映画は、ひどく評判が良いです。
映画館に足を運んだ熱心な映画ファンに聞くとすこぶる高い評価を聞くのです。
特に、ナタリーポートマンさんの演技は凄いと・・
こんな、書き出しだと、僕の評価は違うってことなんですけど。
演技は、確かにうまいけど、印象に残ったシーンもないし・・
とりたてて、ここが凄かったということもありませんでした。
もちろん、これは、僕の好みの問題だと思われます。
冒頭のカメラの手ぶれ効果は、前作の映画「レスラー」を思い出させます。
そうか、前作につづき、ダメ人間の特集なのか、しごく納得
ひょっとして、この作品、みなさん見方間違ってませんか？？
主演女優賞なんて事が一人歩きして、監督の作品意図を離れてませんか
しかし、そんな風に見ているのは僕だけだろうな
みなさんは、主人公だけにフィックスして、見るから感動できるんでしょうね。
でも僕は、どうもカメラが寄れば寄るほど、作品を退いて見てしまうやな人間です
そうしたとき見えてくるのは、このプリマドンナ、自分の事しか見えてないでしょう
クラシックバレエの事は、よく知りませんが、
個人芸術なんですか集団芸術なんですか
劇団のためには、早く辞めて貰った方が、良いでしょうね。
最近こういう人多くないですか？自分の演技にのめり込むのは良いけれど
それも、できないんなら、まずみんなのこと考えなさいよって、思うのです。
まあ、そんなことはどうでもいいや、問題は違うんです。
僕が今回問題にしたいのは、彼女の役作りの仕方です。
絶対にやっては、行けない方法論の様な気がしますが、
みなさんは、かっこいいと思い共感しているんでしょうね。
こういうことを書くと、ほんと自分が歳を取ったんだなと思います。
その昔、そういう僕も「オールザットジャズ」という映画を見て感動しました。
だめですよ、子供が真似することじゃないです。Ｒ５０にしたい
芸術家は、精神異常者ですか？麻薬常習犯なんですか？人格破綻者なんですか？
それをかっこいい人生の様に演出するのは、若者には・・
ね、そうです。この映画は、メタファーをかえた「レスラー」の続編ですね。
監督は、そのことについて、良いとも悪いとも言ってないです。
ただ、それを扱うマスコミが、勝手に作品をねじ曲げてしまっているのでしょうか？
僕たちの先入観なんでしょうか？
少なくとも僕は、個人の欲求の満足のためではなく
集団の満足のために努力してみたい。
そんなことを考えさせられた映画でした。すばらしい映画だ
