居つき
居つきを嫌うとう言葉はよく出てくるのですが
では、居つきってどんな状態なのか?
ちなみにネット調べてみたら、意外とピンとくるものがありませんでした。
なにが、正しいとか間違っているとかは、ないと思いますが、
侍クラブの稽古でも、よく居つかないようにするためになんて
言ったりしてますので、説明の統一のために
この稽古での居つきの意味を書いておこうと思います。
居つき=意つき、ということかな?
意思を持った状態のこと
つまり、居つきとは、特別な状態ではなくて普段のよくある状態。
刀を持って、構えたら。その構えが意思を伴う行為なら
すなわち居つきがあると言えるのだと思います。
だから、僕たちの行動のほぼすべては居つきの状態だと言えるわけです。
それを嫌うわけですから、とても高度な要求だということです。
例えば、立つという行為ですが、もちろんすでに居つきなわけですが、
そう言われても、それがどう居ついているのかまったく分からないと思います。
いったいどういう感覚の時、居ついてないのかも分からないですよね。
ひとつヒントとして、あげられるのが
一本歯の下駄です。
これを履いて動いたときの立ち方は居つきがたぶん消えています。
この違いは、試しに相手に触ってみるとすぐに分かります。
居ついた手で触られると、何かしようとしている嫌らしい感覚があると思います。
ところが、居ついてない手だと。とても爽やかな感じがあると思います。
この感覚のまま普段も立てれば良いのですが。。。。
つまりは、いかに自分を無の状態に持って行くかと言うことですが
そう簡単ではないわけです。
あとは、昔の人の知恵をおかりして稽古の中で試してみましょう。
例えば:
返し・払い・気合い・気の流れに沿う・意思の転化・擦る・引く などなど