汽車はふたたび故郷へ
*汽車はふたたび故郷へ Chantrapas フランス 2009年
監督:脚本 Otar Iosseliani
出演: Dato Tarielashvili-iosseliani
Givi Sarchimelidze
Pierre Etaix
第23回ヨーロピアンシネマ パノラマ特別賞
題名が面白いですね。邦題ではないです。Chantrapas の方ですね。ロシア語で
「役立たず」とか「除外された人」という意味だそうです。
でも、語源はフランス語で、歌うChanterの未来形プラスpas 否定形ですね。
つまり歌う予定がないことです。それがなんで、役立たずなのか、というと
ロシアの知的階級の人は、子供にイタリア歌曲を習わせて、フランス語が話せる
らしいです。フランス語もイタリア歌曲も縁が無いから、除外された人ってわけですね。
この手のユーモアは、日本には決してないところで、面白いですね。
自分の撮りたい映画を撮るために頑張る青年の話です。
芸能の話なので、僕的にはとっても面白かったです。
共感できるところも多かったです。
全体は、ほんとうにのどかな感じのまさにヨーロッパ映画ですね。
それで、自分自身に正直に生きている人は大失敗するにきまってるという話です。笑
監督さんは、クローズアップや切り返しのショットが嫌いなようです。
以下、インタビュー記事から
――登場人物を壊し、役者の個性に力を与えてしまうクローズアップは、
絶対に使いません。クローズアップと切り返しショットは、恥ずべきものです。
のんびりしてて、少し眠いシーンもありましたが、雰囲気のある作品です。
結末は、予想はしてましたが、少し難解ですね。