コミュニケーション能力の向上

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 最近、コミュニケーション能力の向上といったことがよく話題になりますが、
 そんなコラムや本を読むと、笑顔が大事だとか、人の話を良く聞きなさいとか、
 あとはだいたい会話の仕方とか、仕草とかテクニカルな内容ですね。
 そういった座学的なことを学んで、そのまま実践できるかというと、とても難しいですよね。
 そんなことは、百も承知だよ、あとは行動に移すだけ?
 この行動に移すだけが、難しいと思うのですが、
 そのことを導いてくれる啓発本は、ほとんどないでしょう。
 そう!行動しないのは、あなたが怠けているだけだから!ということですかね。
 いくら理論が素晴らしくても、すばらしい野球選手になれるわけではありません。
 どんなにテクニックを知っていても、よい俳優になれるわけでもないのです。
 要は行動がどうかということですね。

 そこで、思ったのです。立ち回りは(殺陣)、つまりは理論よりも動きです。
 とりあえず動いてみます。
 この動きには、所作がともないます。つまり正しく動く事を習得していきます。
 正しく動く習慣は、やがて意志から開放されて行動できるようになります。
 つまり、やらなきゃって自分を奮い立たせる必要性がなくなっていきます。
 やらなきゃと思っていても動かない腰が、動き始めるかもしれません。

 そして、コミュニケーションには言葉という道具を使います。
 立ち回りは、刀という道具を使います。
 言葉は、嘘をつきますが、刀は嘘をつきません。信頼して良いのです。

 この言葉に頼らないコミュニケーションこそ、大切であるし、
 能力そのものなのではないのでしょうか?
 言葉を話せない、泣いてばかりいる赤ん坊を心が通わないと思ってしまったり
 言葉を発しない動物は、何を考えているのか分からないと、あきらめてしまったり。
 けど、これらこそがコミュニケーション能力というわけだと思うのです。

 つまり、立ち回りは、動く事を学び、言葉に頼らない交流を楽しむ。
 とても大切な日本の文化だと思います。
 そして、今はそれを楽しく遊びながら出来る時代でもあります。

 よろしければ、侍クラブに遊びに来て下さい。

 Courrier
 


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