アメリーさん、再び!

2014-08-17

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 今から12年前に、僕はフランスのメジャー映画に突然、出演しました。
いろいろな奇跡が起きて、出演できたのですが、撮影はまさに夢の中の世界でした。
そして、その映画の中で、僕が主人公のアメリーさんに最後に言った台詞が、
「気をつけたほうがいい、アメリーさん。・・・・・・・まあ、頑張って」でした。

それから12年がたち、なんとその続編のような映画が作られると聞いたのです。
作家は、同じアメリー・ノートンさん、そして監督はステファン・リベルスキーさん。
主演は、ポリンヌ・エティアンさん。(セザール賞新人賞ノミネート!)
これで、作家、監督、主演とベルギーの人になったわけです。

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僕は当然ながら、ご縁があるなら是非オーディションを受けたいと思い応募しました。
結局、応募した役は、ダメだったのですが、監督さんが撮影のために日本に来たときに、
会って、お話しがしたいですと連絡をくれたのです。
そして、指定されたのが渋谷のツタヤの上のカフェ。
まさにロストイントランスレーションのロケハンのようなシチュエーションだ!
そこで通訳無しの面接!僕までロストイントランスレーション状態ですか?汗
いつものように、つたないフランス語を話しながら、これだめでしょと思っていましたら
監督さんから突然、僕の意味不明のフランス語の話しをさえぎって、
「はい、あなたで決まりです。」って、話の途中だろ?
「ワンシーンだけで、申し訳ありませんが、とても重要な役なので、
是非あなたにやってもらいたい」 (前作に出させて頂いたおかげですね。)
故アラン・コルノー監督に感謝!
「せりふは、あなたの発音は大丈夫そうだからフランス語でお願いします。」
と言われたのです。
僕の役は、原作には無く、監督さんがわざわざ書き足してくれたものなのです。
いや別に、僕のために書き足したとは言ってませんよ。

そして、台本を読んで、僕は少し驚きました。
(これは、僕の勝手な驚きであって、監督さんの意図はわかりません。)
12年前と同じ様に、アメリーさんに言うのですよ。
そして、12年前には言わなかった、続きの台詞を
これは、ほんとに勝手な自分の思い込みだと思うのですが、
なんとなく、ありがたいな~って。思いました。

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守秘義務がありますので、これ以上お話の内容は言えませんが、
ここまででも、かなりやばいですか?まあギリギリ、セーフということで、勘弁してね。
何はともあれ、フランス語で映画デビューですから!
そういう、ミッションをこなした俳優はそうはいないでしょう。
(勝手にミッションを作らない!)
そういったわけで、この映画は役の大きさは関係なくとても感慨深い作品です。

僕は、ご存知のようにタレント名鑑にも載っていないデータベース外役者ですが、
(もちろん、フランスではデータベースに載ってしまっていますが)
こんなふうに10年に一度ぐらいは、感慨深い仕事らしきものをするわけですよ。笑
今では、こういうスタンスもありなのかな?と勝手に納得してます、、、
もちろん仕事あればどんどんやりますよ!!!笑

話しがそれましたが、この映画ほんと、どんな風な仕上がりなの楽しみなのです。
自分のフランス語を聞くのは、かなりドキドキですが・・
そのためにも、是非とも日本での配給がありますように!祈るばかりです。

とりあえず、トロント国際映画祭に正式に出品がきまりました。

そして、ナミュール国際映画祭では、なんとオープニング上映です!

頑張れ!!そして何時ものように、僕と共演した。
ポリンヌさんは主演女優賞をどこかでとるでしょう!

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映画「東京フィアンセ」 Tokyo Fianée フランス、ベルギー・カナダ合作
 監督: Stefan Liberski 主演: Pauline Etienne
原作: “Ni d’Eve ni d’Adam”  Amélie Nothomb

2014年10月8日ベルギーにて公開開始です!

Tokyo Fiancée

 

 


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