第59回侍クラブ稽古会

2017-11-16

第59回侍クラブ稽古会でした。
今回は、体捌きをまとめてやってみました。
本当は、こういう事は、初歩ですぐに教える事ですが、今頃です。笑
しかし、やってみると、なかなか良いタイミングなのです。
なぜかと言いますと、例えば、こういう動きですが、どうしましょうか?と投げかける。
すると、みんなで、どうすれば型が完成するのかを試行錯誤する。
そんなことは、始めたばかりの人には、もちろん、出来ません。
みんなは、これまで、数々の身体の動かし方を練習してきましたので、
色々と引き出しが、そろってきているわけです。その中のどれを使えば
動きが完成していくのか、考えることが出来るわけです。
もちろん、なかなかしっくりくることはありません。でも、そういった創意工夫が
伝ふものの源泉になるわけです。動きが伝わるのではなく、感受性が伝わるわけです。
そして、このなかには、実は、序破急があり、知らないうちにその三つを考えているのです。
「序」順序のこと「破」動きの状態のこと「急」動きのタイミングのこと
稽古に来た人は、たぶん、あそうだと思っているでしょう?笑

これを入門で教えれば、間違いなく、普段通りの身体の動かし方で、
形と手順だけ覚えるわけです。
この場合、覚えましたという事しか、相手に伝わらないわけです。

殺陣は戦いを見せているのではなく、動きのなかに出来る序破急を伝えているのです。
すみません、暴言ですね。僕は殺陣師でも、なんでもないただの平役者ですからね。笑
序破急も勝手な解釈ですからね。

私たちは、剣を清いものとして、扱います。つまり「気いきよい=清い」ですから、
習慣化された、動きは必要ないのです、剣の一刀は、つねに新鮮であるべきなのです。
ただ、習慣化された動きはなかなか、自分の意識では変えられません。
ですから、型どおりに動いて、それが難しいのなら、動き方が違うわけで、
そこを修正していくと、どんどん身体がよみがえってくる感覚を経験できると思います。
それは、気持ちが良いものです。なぜなら、感受性が動くからです。

型の稽古とは、感受性の訓練であり、なんら退屈な繰り返しをするものではありません。
そう言えるのも、みんなが、がんばってここまで来てくれたからなのかな?

もちろん、ここに書いたことは、ほぼ暴言に近いと自覚していますので、
関係者の怒りは、まあ、おいといてください。笑

 

 


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