東京フィルムセンター映画俳優専門学校講師2

2017-11-07

先月になりますが、またまた、ご縁がありまして、東京フィルムセンター映画俳優専門学校へ講師として、伺うことができました。二度目の二年生↑と、お初になります一年生↓と三年生(写真無し)ですね。ありがとうございました。

伝ふプロジェクトでは、伝ふ事をいろいろと研究しているのですが、そういう意味では、演劇はまさに伝ふことに関して直接的な行動をするわけですから、ここで培われるノウハウは実践的ですし、かなり勉強になるわけです。ただ、やってて思うのは、伝ふという行為というか、現象は、その方法論が大切なのではなく、伝はるという経験をすることが大切なのだなとつくづく思うのです。

学年は違いますが、僕としては、教え始めたばかりですので、ほぼ内容は各学年とも同じことを教えています。この先は学年によってどう展開していくのか?ご縁がありましたら、またよろしくお願いいたします。それにしても、皆さんは違和感なく授業をうけてくださっていますが、実はかなり変わった教え方をしています。というのは、伝ふプロジェクトのコンセプトにもありますように、無いもの(目に見えないもの)に基軸をおいて伝えることを試みようとしているわけです。(関連ブログ「あるものとないもの」)つまり、秘すれば花というわけですが、世界広しといえども、これを試しているのは、現在、この東京フィルムセンター映画俳優専門学校だけというわけです。笑。別に心配しなくても、ほかの授業では、バリバリの現役の先生が多数いらっしゃいますので、僕が脱線してても、大丈夫だと思います。むしろ、振り幅があって、生徒さんの感受性も磨かれると思っています。学校によっては、演技を教える先生が、みな同じ劇団の出身という恐ろしく偏ったところもあるぐらいですから、それに比べたら、とても恵まれていますね。と勝手に納得。しかし、ハリウッド系の学校なのに、和服で先生してる僕は、かなり浮いている存在だと思われます。笑

でもね、ただ変というだけじゃないんですよ。実感として、この方法を知っていくと、とっても演技が楽しくなるんです。日本の現場って、立場が弱いと、どうしても萎縮させられることが多いと思います。そんなときでも、演技が楽しいと感じることができるか?というのは、絶対条件というか、防波堤というか、すごく大事なことだと思うんですね。

あるものを基準に、物事を考えるのは、わかりやすいし、教えやすい。確かなものだからね、不安定な演技とかをするときにも頼りになるはず、ですが、、このはずが、はずじゃ無いんですよね。つまりね、確かなものは、見失うと探さないといけなくなる、ということが弱点になるわけです。この想定外が、困るわけです。

やっぱり、言葉で説明していると疲れますね。笑。もう、この辺にしておきます。また、別の機会に。

一年生のみんな、なんと教室の外でも、ポーズとってくれている。ありがとう!

 


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