杯で酒を飲む-03
少し分かりずらい思いますが、肘を大きく横に広げて飲んでいる様子がうかがえます。
僕が役者として舞台で戦国の武将の役をやったときにとても不思議でした。
酒宴の席で杯を持つときやたらと肘を張って飲むのです。なぜだろう?
偉そうに見せるためなのだろうか?と考えたりもしました。
それが、やっとわかりました。つまりは、筋肉を使わないように、
あたらないように飲もうとするとこういう形になるようなのです。
杯は用意できないと思いますので、
各自の持ち物である程度重みのあるもを手にしてみます。
身体の真ん中にそれを置いて、片手で持ち、極力力を入れないようにして口まで運んでみる。
ポイントとしては、肩胛骨を動かさないように手を動かして見る。
普通は、肩の高さまでは、持ってこれるが、ここから口へ運ぼうとすると
筋肉を使わないといけない。ですから、そこからは
胸の背骨をうしろにそるようにすると筋肉を使わずに口に運ぶことができます。
そして、比べてもらいたいのは、背後に敵がいるかもしれないとき
この背後の気配に気を配ろうとしたとき
筋肉で、動いた時と今のように動いた時でどちらが、気配を感じられそうでしょうか?