2月, 2018年

侍クラブ5年間のまとめ

2018-02-09

↑Photo by Jorge Gutierrez

これまで、侍クラブは、だいたい月に一回稽古会を行い、5年間やってきました。
もともとのきっかけは、女優の川渕かおりさんにある映画の試写会でお会いしまして、その時、彼女が背中にしょっていた刀がかっこよく、その竹光はどうやって手に入れたのですか?と尋ねましたら、これは、うちのグループで作ってますよ、なんなら作りましょうか?と初対面なのに親切に対応して頂きました。それが、きっかけで、竹光が2本家に来ることになりました。さて、せっかく竹光が来たわけですから、何かしたくなるわけですが、じゃあいっそ殺陣教室でもやってみるか!ということで、侍クラブが始まりました。殺陣は、劇団で國井正廣師に教わり、その後も舞台ではいろいろな殺陣師の方に出会い指導して頂きました。しかし、殺陣はやはりテレビや舞台用に作られた、見せるためのもので、日本の文化に則しているかと言われれば、やはりかなり西洋的になってしまっているわけです。そこで、伝ふプロジェクトといたしましては、どこまで出来るか分からないですが、日本文化に近い殺陣をやってみようという事になったわけです。

↑Photo by Guillaume Tauveron

全く規範となるものがないわけですから、仕方がないので、いままで習った通りにやってみて、考えようということになりました。それで、基礎中の基礎であります、体捌きをやってみるのですが、なかなかそこまでたどりつかないのです。

例えば、刀を持って構えたとき、踵は、紙一枚隙間が空くようにと教わりました。これを文字通りに考えれば、つま先立ちのような事になります。しかし、宮本武蔵の書いた五輪書では、足の運びは、つま先を少し浮かして、踵をしっかりと踏まなくてはならない。と書いてあるわけです。さて、どうしましょうか?たぶん、どちらも正しいことを言っているのです、しかし、私たちが学校で、たとえ大学まで行ったとしても、これを解決するような知恵を学ぶことは、現状の教育では不可能でしょう。

立つ、座る、歩く、持つ、手を伸ばす、構える、などなど、どれをとっても、私たちは、どう身体を動かして良いのか、もう分からなくなってしまっているのです。ですからまずは、考古学のように、想像しながら、動いて稽古をする、学校で教わった知識は、とりあえず無かったことにして、頑張るわけですね。笑

次に、刀がでてきます。意志が通じない相手、と言う意味では、他人と同じですが、それとどう接していくのか?これを、自分が利用するための道具だと、想定してしまうとダメなのは、日本文化を少しでもかじれば、何となく想像がつきますけどね。とても難しい問題です。

そんなことよりも、もっと初歩的に、刀をどう持つのか?つまり、束を握る両手は、くっつけるのか?離すのか?という問題があります。剣道から古武道に至るまで、ほとんどの場合、現状離して持つのが主流です。ただ、北斎漫画などの絵を見る限りでは、手をくっつけて持っています。どっちが良いのか?もちろん、僕たちは、あまのじゃくですので、主流とは違う、くっつけて持つことにしました。この時点で、僕たちのやっていることは、かなり殺陣の流儀からは合わなくなってしまい、殺陣とは言えなくなってしまったのかもしれません。

↑Photo by Patrick Camacho

こうして、教科書を失った僕たちが、頼るものは、もう自然しかないわけで、自然ってなんだろうって話が、始まるわけですね。笑。普段僕が、侍クラブみたいな事をしておりますと、言いますと、だいたいの親切な大人の人たちは、たしなみとしてちゃんとした、古武道なり居合いなりを学んだほうが、良いのでは?と勧めてきます。合気道なり、剣道なり、居合いなどをしてきた人たちですと、ほぼ説教に近い形で、アドバイスとして、ありがたくも、勧めてもらえるわけですが、。いい歳して、たしなみとして学ぶという姿勢そのものが、失礼な気もしますし、残された時間は、そんなに無いわけですし、ましてや、入門したところで、学校と同じような事を言われた日には、爆裂しそうなので、丁寧にお断りしている次第です。

世にいう、ちゃんとしたという形容詞ほど、怪しいものはないと、思ってしまうのは、もう歳なのでしょう。笑


↑Photo by  Jigu AI

もちろん、すべてが自己流というわけではなく、指針となる、とんでもなく素晴らしい師匠はいるのですが、守秘義務があるため?、ここで、明かすことはできません。申し訳ありません。ところで、ここまでしていったい何のために侍クラブは、やっているの?とふと、思うでしょう?何の利益も生みませんし、健康になるわけでも、身体が鍛えられるわけでもありません。もちろん、武術が強くなるわけでも、殺陣ができますと役者のスキルアップにつながる訳でもありません。笑

ただ、文化というものは、こんな風に、無益なことろをたぶんベースにしているんだろうと思うのです。ですから、伝ふプロジェクトとしては、とりあえず、無益なことを一生懸命やってみているわけです。笑?

そして、この5年で学んだことは、身体には、いろいろな役割が部位ごとにあることを知った。右と左は全然違うものだということを知った。前に進むのと後ろにさがるのでは、世界観が違うということを知った。力は、筋肉と関係ないんだなってことを実感したことぐらいですかね。個人的には、かなり成長できたなと思うのですが、皆さんはどうだったでしょうか?聞いてみたいところです。

ほんとうにありがとうございました。

↑最終回の様子。

 

 

 

 

喜多屋旅館さん主催、餅つきパーティーに参加

2018-02-06

1月21日に喜多屋旅館さんのイベントに伝ふプロジェクトとして参加いたしました。
文泊さんのご紹介によりコラボさせていただきした。ありがとうございました。
当日は、お庭で、餅つき、1階のお部屋では、お習字お習字体験をしています。

そして私たちは、2階の大広間を使わせて頂きました。
そこで、打ち掛け体験と侍コスプレ体験(有料)と
古川さんによるフルート演奏と侍の所作教室をいたしました。
海外の方に、日本文化を楽しんで頂きながら、喜多屋旅館さんの素晴らしさを知って頂くイベントですが、これからもこうしたインバウンドに対応したイベントを伝ふプロジェクトとしても、すすめていきたいと思っております。

そして、終了後に喜多屋旅館さんの中にありますカフェアンドダイニング「ぼたん」さんで、スタッフ一同、お雑煮にお餅をご馳走になりました!

美味しかった。ほんとうにありがとうございました。

 

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