映画と演劇を比べてしまいますか?

2016-06-08

hana4

先日、舞台を見に行ったら、こんなことを話しているお客様がいた。
「私は映画では感動したことがあるけど、舞台を見て感動したことが一度もない」
「映画に比べて料金も高いし、面白くないことが多いよね~」って
だれもが内心思っていることかもしれませんが、、、

このことは、大問題ですよね。
これは、お客様の考え方が間違っているのか、お芝居が間違っているのか?
う~ん。。どちらにも多少の問題があるのでしょうけどね。

料金は、経済的に映画よりも安くすることは、不可能でしょう。
誰か、無料で劇場を開放してくれない限り自殺行為に近いでしょう。
そうは言っても、有名人が出ていれば、別に高くても足を運ぶわけで、
その場合映画と金額を比べる人は少ないと思うのです。
つまり、私のような無名である人が舞台に出ることがそもそも犯罪行為に近いわけで、
そういった意味で、芝居は高いと言われれば、ごもっともです、と返すしかない。
無名である以上は、お客様にお金を払ってでも来てもらうべきなのでしょう。
これは、昨今の経済理論に基づいた商業主義でいけば、そういうことでしょう。
だから、しょうがないのでお友達に頭下げて来てもらっているわけですね。

無名であることはどうしょうもないので、論点を変えてみる
例えば、音楽でCDとコンサートの金額を比べる人も少ないですよね?
なぜならそれは、金額で比べることのできない違いがあると思わせているからですね。
何が違うのか?
有名人に生で会える(この話は、もう止めましょう。笑)
臨場感が違う。迫力がある。同じファンと場を共有できる。
そもそも、CDとはアレンジが違ったりするから新鮮である。

まあ、いろいろと原因と結果がありますが、僕の持論でいきますと。

比べられたらその時点で基本的には負け戦である

映画を見るのと同じように、芝居を見せたら勝てません
椅子は、固いし寝られないし。狭いし、飲んだり食べたり出来ないし、転換があるし、
爆発したりしないし、飛ばないし、ワイヤーアクションないし。。。
映画で出来ることをごまかしながら舞台でするのではなくて
映画では出来ない舞台ならではのことをしないといけない。
舞台と映画を比べることがナンセンスだと思わせないといけない。
そして、その場に集まった人たちが、その場を共有したんだという感覚が産まれること。
同じ釜の飯を食うのではなく、同じ劇場の空気を吸ったよねってね。
これは、理想論を言っているのだろうか?
ある事件に偶然遭遇してしまった仲間のような感覚を味わえないのだろうか?

そんな可能性を夢見ながら、勝手なひとりごとでした。

 

 

 

 

 


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